エスカレーターの常識

エスカレーターの常識といえば

「止まって乗る人は、右か左に寄って、歩いて乗る人のために片側を空けておく」というもの。

東京など関東では、止まる人は左に寄り、大阪など関西では右に寄る。

この常識、僕は、ずっとおかしいと思っていた。

ほとんどのエスカレータは、同じ段に二人が乗ることができる幅になっている。

これって、歩く人のためにそうなっているのではなく、二人で並んで乗ることが出来るように、そうなっているのではないのだろうか?

まあ、大人同士っていうのは、もちろんいいけど、子供と乗るときに手を繋いで乗ることが出来るようにっていうのが、それこそ常識なのではないかと思う。

しかし、世の中は、それを許してはくれない。

二人で並んで乗っていると、後ろから無言の圧力をかけられるのだ。

それが、小さな子供であろうと容赦はない。

すぐ後ろまで迫り「どけ!コラ!」と言わんばかりに迫ってくる。

こんな常識は、どう考えてもおかしいとは思えないだろうか?

特に、隣に階段があるのに、少しでも楽に早く行こうと、階段を使わずに、エスカレーターを歩いてくる人々。

階段を歩けばいいだろ!と言いたくなる。

この常識、徐々に「おかしいな」と思う人たちが増えて来たのか、以前、地下鉄のエスカレータのところで駅員さんが「エスカレーターを歩かずに二列でお乗りくださーい」と言っていたのを聞いた。

そして、先日もこんな表示が。

これだけデカデカと書いてあっても、エスカレーターの常識は覆ることはない。

こうしたことは、昔の路上喫煙と同じである。

どれだけ、路上喫煙が迷惑になると声高に叫ばれても、どんなに看板を取り付けても、何をしても一向に減ることはなかった。

しかし、一気に減ることになった出来事があった。

それは、千代田区が条例で定めた「路上喫煙に罰金2,000円を課す」というものだった。

今まで、東京都内で最もひどい路上喫煙、歩きタバコの現場は、僕の知るところによれば、秋葉原駅前の交差点である。

横断歩道は常に煙に包まれているほどひどかったのだ。

それが、条例を定め、実際に取り締まりが開始されると、みるみるうちに減っていき、ついに千代田区内で路上喫煙をしている人をほとんど見ることがなくなったのだ。

エスカレータの常識も同様。

どんなに叫んでも、看板でアピールしても、きっと何も変わらないだろう。

結局、大衆を動かすには、アメかムチが必要なのだ。本当に残念なことだが。

ってことで、エスカレーターを歩いたら罰金くらいやるか、エスカレーターを歩くことで重大事故が起きて、とんでもない額の慰謝料を請求される事件が起きて、大々的に報道されるとか、何かしらのきっかけがなければ変わらないだろう。

ちなみに僕は、路上喫煙が嫌で、港区から千代田区に引っ越したのだ。

それでも、公園などが喫煙可能になっていたのことで、本当の解決にはならなかったのだけど。

結局、現在の山暮らしが最も煙から遠ざかっているのだな。

まあ、何が言いたいってわけじゃないけど。


via Mark な 人生



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