今では、常識となったのか?

6年前、(東京都)港区から千代田区に引っ越した。
大きな原因は、路上喫煙だ。
その頃、千代田区だけが路上喫煙禁止と違反者へ罰金を課す条例を定めていた。

僕が住んでいた港区では、条例もなければ、マナーとして路上喫煙を禁止することもなかった。
区役所に問い合わせると「個人の良識に委ねる」とのこと。
ネットで検索したところ「港区にはJTの本社があるから、路上喫煙は禁止にならない」というようなことが書かれていた。
真意は不明だが、港区は永久に路上喫煙禁止にはならないだろうと諦め、千代田区に引っ越すことにしたのだ。

あれから6年。
外苑前駅を出ると「みなとタバコルール 路上喫煙禁止」という看板が設置されていた。
他がやれば、自分たちも。という考え程度でやっていることに呆れたが、それでも、こうしてルールとして設定されたのはよかった。

今では、東京の中心部では、路上喫煙禁止が常識になった。
それでも、次の問題はある。
喫煙場所が決められてはいるが、その周辺の空気の汚染は酷い。
囲われていても、その中ではなく「近くならいいだろう」というように、喫煙区域の周辺で吸っている人も多く、それが、歩道から離れているのならまだいいが、歩道の脇にあるのだから、煙だらけ、発がん物質だらけの中を通っていかなければならないのは問題である。

最近、渋谷駅周辺位おいて、ハロウィンなどのイベント時に、路上飲酒を禁止にするかどうか?というニュースが流れていたが、普段、路上飲酒などをする人がほとんどいないにも関わらず、路上喫煙する人がこれほど多いということは、いかにニコチンの中毒性が高いかを示しているのではないだろうか?

起きてすぐに吸う、寝る寸前まで吸う、一日中休みなく吸い続けるというのは、完全に病気なのに、それを現代は「病気ではない」「依存症ではない」「中毒ではない」としていることは、明らかに、タバコの販売に影響を与えないようにする情報操作のような気がしてならない。

世界のほとんどの国が、タバコ税に頼っている。
日本も同様なのだが、健康保険が義務化されている日本では、タバコ税という収入があっても、健康を害して病院に通えば、保険からの出費がかさみ、結局は、出て行くほうが多くなるのは明らかだ。

それであれば、タバコなど売るのをやめ、農薬や添加物も規制し、酒税も大幅に上げるなどして、国民を健康にし、社会保障費の削減に本腰を入れるべきだと思うのだ。
それを、社会保障が同じではない国々と同じようなことをしていたら、日本は破綻してしまうということは目に見えて明らかではないだろうか?

横浜市も路上喫煙に罰金を課しているが、若者は平気で路上喫煙をしている。

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