自民党総裁選のゆくえ

自民党総裁選が始まろうとしている。
告示は明日だが、すでに、総裁選が始まっている雰囲気漂う日本。
岸田さん、河野さん、高市さんと出揃った中、何だか、お門違いのように野田さんも出ようとしている。
まあ、どの方とも話したことも、会ったこともないので、この人がどうとかなど言える立場にはないが、、、

前回の総裁選で、菅さんはダメだろ!と思っていたが、やっぱりダメだった。
これは、誰もが思っていたことかもしれない。
菅さんを選んだ国会議員の方々でさえわかっていた事実だろうと思う。
ただ、安倍さんの任期の残り、一年だけを、菅さんへのボーナスとして与えたのと同時に、難しいコロナ対応とオリンピックを押し付けるための犠牲者としても選ばれたのではないかとも思う。

同時に出ていた岸田さん、今回も、いの一番に名乗りを上げていたが、僕の印象は、岸田さんが総理になっても同じだと思っている。
僕は、トランプ大統領のようなリーダーが好きだ。
トランプさんが大統領候補に名乗りを上げた時、隠れトランプ派になった。

多くの人たちが、トランプ反対を叫ぶ中、密かに、心の中で応援していたのだ。
「トランプ大統領が誕生すれば、世界が動く」と。
その通り、世界は、今までとは違う動きをした。
それが、よかったかどうかはわからないが、とにかく動いた。

第二次世界大戦が終わって、日本は、高度成長期に入り、バブル経済となり弾けた。
あの頃、テレビで「彼女へのプレゼントは、BMWです」とインタビューに答えていた人を見て、大人になったらすごい世界があるものだと思っていのだ。
それが、バブルとかなんとかということはまったく知らず、弾けたことさえもよく分かっていなかった。
僕が社会に出た時には、すでに、弾けた後で、バブル時代の“凄かった”逸話を、よく聞かされたものである。

日本はもとより、世界に動きはなかった時に、トランプ大統領が誕生した。
オバマさんは、初の黒人大統領の誕生だと騒がれていたが、やっぱり「いい人」はダメである。

いい人は、嫌われるようなことをしない

二つのまったく異なる意見があった時、折衷案にしてしまったり、妥協したりしてしまうため、結局、パッとしない政策ばかりになってしまうか、多くの人が単純に喜びそうなことばかりする。
それでは、世界も国も変わらない。

岸田さんは、そんなタイプに思える。
いい人っぽくて、オバマさんタイプ。
きっと、日本は、何も変わらないだろう。

そういう点では、河野さんが注目されるし、国民人気も高い。
しかし、僕は、河野さんは、首相には向かないように思っている。
河野さんは、リーダータイプには見えない。
器用なんだけど、こう、どっしり感を感じない。
僕としては、官房長官が似合っているように思える。

どっしり感的には、やっぱり、石破さんだろうけど、今回は不出馬。
河野さんを応援するらしいが、どうも、やっぱり、石破さんって不器用なんだと感じる。
河野さんを応援じゃないだろ!と、思うのだ。
なんか、いつも、ちょっとズレちゃってるのが石破さんなんだよね。
年齢的に、厳しくなっちゃいそうなんだけど、もう、石破首相はないのかなぁ。。。

そして高市さん。
今まで、全然知らなかった。
突如として現れた感じがある。

この突如として現れた、首相候補ということで思い出すのが、小泉純一郎元首相。
この時の総裁選、「えっ、誰っ?」ってくらい、小泉さんは知名度がなかった。
しかし、他の候補は、全員、まったくパッとしない連中で、小泉さんだけが光っていた。
ただ、国民投票ではない総裁選。
小泉さんが、総裁・首相になる可能性は、かなり低いと感じていたが、小泉首相が誕生した。
「やっぱり、みんな、同じことを思っていたのか!」と実感した。

今回も、この時に、似ている感じがする。
この小泉さんとダブって見えるのが高市さんだ。

ネットニュースに高市さんのことが出ていたので、チラッと見たら

「22年間スープラに乗り続けていた」

と出ていた。
これを見て、一気に、高市派になった。
何の根拠もないが、同じ車に“好きで”乗り続ける人は、物も人も大事にするように思える。
それに、政治家なのにスポーツカーでいいんだ!とも思った。

僕自身、いつかは、一回くらいは政治家と言われる職業をやってみたいと思っているが、その時に、今のままの真っ赤なポルシェのオープンカーでいいだろうか?
と、疑問があった。
白い国産スポーツカーと、真っ赤な高級外車のオープンカーでは、かなり違うかもしれないが、それでも、いちいち、印象を考えて、乗りたくもない車に乗り換える必要などない!と思うことができた。

それ以降、ネットニュースやYoutubeのニュースにもよく出てくるので、ちらほらみてみると、本当に小泉さんの時を彷彿させる話の内容で、かなりの高感度を多くの人たちが持っているのがわかる。
人気ナンバーワンの河野さんも、高市さんに押されているように思える。
ただ、どうやら、テレビ界では、あまりいいようには取り上げれれていないようなことを見かけた。

テレビのような“特権”や政治家のような“権力”を持つ人たちにとっては、どうやら、高市さんでは都合が悪いらしい。
そうした人に都合が悪い場合、国民には都合がよく、権力者に都合がいい場合、国民には都合が悪いというのは、本来であればおかしい現象なのかもしれないが、それが、現実らしいのだ。

ボチボチ、コロナフィーバーは終わりに近づいてる。
きっと、来春には、とりあえずインフルエンザみたいな対応ってことで、フィーバーは終了となるだろう。
そうなると、「適切なコロナ対応」と思われて、政権の支持率がアップするように思える。
そこからは、経済の立て直しとして、アベノミクスならぬサナエノミクスで、30年のデフレによって停滞した経済を活性化して、ヨーロッパやアメリカの水準に追いつこうと加速していくのではないだろうか?

実際、バブル以降、世界の先進国の物価上昇率は、ざっくり、1.5倍になっている。
GDPは、世界第3位で、いまだに経済大国を気取っているが、国民の所得で見たら、随分と貧乏な国民になってしまっているのである。
それを、何とか、先進国基準に押し上げようとするのが、サナエノミクスであろう。

報道では「物価上昇率」として、物価を基準に話がされているが、実際、物の値段は随分と上がっている。
上がっていないのは、所得である。
最低賃金は、上がり続けてはいるが、平均所得は上がってない。
ということは、昇給があまりされていないということだ。

日本で生活している分には、困ることは少ないのだが、それでも、輸入品や輸入に頼る材料を使っている製品や食品は、値段が上がっているため、茹で上げられていくカエルのように、ジワジワと国民生活は圧迫されてきた。
僕自身は、上京して、自分で会社を初めてやってきているので、ほとんど、物価の上昇に影響されたり、給料がどうとか感じたことはないのだが、それでも、物の値段が高くなったのは感じている。
特に、車と家は、ずいぶんと高くなった。
大きい買い物なので、とてもわかりやすい。

アベノミクスでは、株価は上がり、多くの大企業の時価総額は、何倍・何十倍と跳ね上がった。
さらに、企業の内部留保も膨れ上がったが、会社は、それらを決して、従業員に配ろうとはしなかったのだ。

しかし、今後は、コロナ対策によって、溢れ出たMONEYは、大企業や金持ちたちだけに流れていくような仕組みから、一般国民に流れていく仕組みにしなければならない。
しかも、単純なバラマキによってお金を与えても、余裕のある人々は、それをタンス仕舞い、余裕のない人には足らない。
足らない人に与えてばかりいれば、働かない生活保護受給者のようになってしまう可能性も高い。

バブルがはじけた時、大企業や銀行などを国費で救った。
そのことによって、大企業や銀行が息を吹き返しただけでなく、ブクブクと太り、横柄になっていった。
現在のコロナでも、給付金をジャブジャブと垂れ流し続けるだけでは、甘えた企業や個人ばかりを太らせるだけである。

戦争のように、ボロクソになって、国民が一致団結して気合を入れて立ち向かうということは難しい。
いったい、どうやって、令和版所得倍増計画を達成させるのか?
高市さんの手腕が、楽しみである。

P.S
トップの写真は、うちの山を登った頂上付近にある竹林。
奥の方へ入ったのは、二回目くらい。
何だか、竹やぶではなく、手を入れてある竹林のように綺麗だったので写真撮ってみた。

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