僕が住んでいる小屋の隣に、プレハブ風の小屋が1つ建っている。
そして、その間に、五右衛門風呂があるのだが、このプレハブ風の小屋、ここにきた当初から湿気が凄くて9月になると、中のものがカビてしまうと言う現象が起こっていた。
初年度は、ホント、カビだらけになってしまい、換気扇を取り付けたり、内側に防水シートを貼り付けたり、建物の下にブルーシートを敷いたりしたが、まったくと言って良いほど効果無しだった。
去年は、結局、プラズマクラスターと除湿機をフル稼働して、最小限に抑えることができたのだが、根本的に解決できているわけではなく、抜本的な対策が必要だと言うのは、ずっと思っていた。
今の乾燥した季節であっても、雨上がりからしばらくは、地面が湿っていて、いかにも水捌けが悪そうな雰囲気を醸し出している。
水捌けが悪いと、ジメジメするばかりでなく、どうも、『氣』も滞るような感じになる。
溝を掘る
たまたま、Youtubeで見つけた、自然栽培を行っている農家さんの動画。
野菜や果物の育て方を解説している人はたくさんいるけど、ほとんどの農家さんが、化学肥料を使っている。
ってことで、単に「野菜の育て方」を見ても意味がないので、「自然栽培」で検索してみたところ出てきた動画を見ていた。
すると、水捌けのことをちょうど言っていたので、耳を傾けてみると、法面の下に溝を掘ると言っている。
小屋の低い方には、溝があるので、それで良いかと思っていたけど、やっぱり、後ろ側に掘った方が良いようなので、朝っぱらから早速やることにした。
岩だらけで、思うように進まず
クボちゃん(ユンボ)を持ってきて、建物を壊さないように注意しながら、ギリギリまで入り込んで溝を掘っていく。
しかし、それなりにわかってはいたけど、それにしても岩だらけ。
まったく、溝が思うように掘れない。
これが、石なら掘り返せば良いのだが、岩盤になっているので、まったく掘れないし、削れもしない。
それでも、なんとか掘り進めていったのだが、途中、水道管があるかもしれないと思い、慎重に進めて行ったのだが、なんせ、ユンボのパワーは凄まじく、ほんの少しレバーを引いただけで、人間の何十倍もの力が出てしまう。
ってことで、やってしまった。
ビヨ〜ん、と伸びた水道管(ビニール製の二層菅:柔らかいやつ)
伸びちゃったのかと思ったら、バルブから外れてしまっていた。
レンチを買いに走る、走る
20年前のバルブはさすがに堅い。
まったく、回らない。
ってことで、ホームセンターへレンチを買いに走った。
ここにきたばかりの頃に買ったレンチは、一番安い1,200円のもの。
使い勝手は悪くは無いが、まあ、良くもない。
1つはあるが、もう一つ、抑えのレンチが必要なのだ。
「さてと、今度は、どうしようか?」
同じやつ?少しだけ高いやつ?それとも、いかにもプロ仕様?
で、選んだのは、プロ使用4,000円
「よっちゃ、これでイケるだろ!」
意気揚々と戻って、早速レンチを使ってみると・・・
「あれっ?、これじゃあ力が入らないし、全然、噛まない。なんじゃこりゃ?」
Made in USAと、堂々と書かれた高級レンチだったが、今回の用途には、その威力は発揮できなかった。
ってことで、もう一度。
結局、前回と同じ、一番安いレンチを買って、無事、ネジを取る事ができた。
バルブから水漏れが
水道管を繋ぎ直して、水を送ってみる。
「ふ〜、解決」と、思ったのだが、よく見ると、バルブから水が漏れている。
これは、前からこうだったのか?
それとも、今回、菅を引き抜いてしまった事で、壊れてしまったのか?
わからないのだが、結局、バルブごと交換しなければならなくなった。
まあ、所詮は20年前のバルブである。
使っているものを見ると、標準的なものではあるが、決して、質の良いものではない。
バルブを買うために調べてみると、今回適用できるバルブは、大きく分けて3種類。
この3種類は、水圧の違いによって使い分けるよう。
使われていたのは「5K」と言うもの。
もちろん、これで十分であるだろうが、建築に限らずどんなものでも、外側からではわからないところに、ちゃんとコストがかけられていて、耐久性、信頼性の高いものが使われているか?
それとも、コストを下げるために安物(もちろん、初期段階では正常に稼働する)が使われているかと言うことは、正直言ってわからない。
壊れたら、修理代として請求されると言うのは、常識ではあるだろうが、ハナから耐久性の低い部品で構成されていれば壊れやすい。
しかし、購入時の価格は安い。
一方、購入時の価格は高いが、耐久性の高い部品でこうされている商品を選ぶか?選べるか?
または、購入価格は高いが、中身は粗悪で、利益ばかりが乗せられていないとも限らない。
こうした判断は、本当に難しいものだ。
だが、自分で選んで組んでいくのであれば、耐久性が低くても良い部分と、高いものを使っておきたい部分が分かっている。
もしくは、耐久性を求めず、交換することを前提に安物にしても良いだろう。
今回は、3グレードのうち最も良いものに交換する
今回交換するバルブは、JIS規格の10Kと言う、最も高い水圧に対応したもので、さらに、JIS規格の信頼性も高いであろうものに交換することにした。
その事が、良いかどうかは、わからない。
JAS規格だから、10Kだからと言って、耐久期間が長く、壊れにくいと言う保証はどこにもないのだ。
ただ「面倒なので、なるべくなら、同じ箇所を交換はしたくない。大した価格ではないし、一番良さそうなヤツにしておこう」と言う単純な理由で選んだだけだが・・・