昨日、とうとう、屋根材の貼り付けが終わった。
普通、出来上がった家の屋根を見上げても、見えるのは瓦などの屋根材と、雨樋くらい。
あとは、天井裏に隠れていて、通常、中から屋根がどうなっているかはわからない。
僕の家づくりのきっかけの一つが、こうした「見えないところ」に興味を持ったことだった。
そして、自分で屋根を作ってみてわかったこと。
屋根は、いろんなものを重ねて、重ねて、重ねて作られているってこと。
家の構造物の中で、かなり重要な役割を果たしている。
壁と違って、屋根っていうのは、雨漏りがしやすい。
当たり前のことを言っているのだが、壁に多少の隙間があっても、穴が空いていても、大した問題にはならないが、屋根に、目には見えない程度の穴が空いていたとしたら大問題になるのだ。
それだけ、シビアな構造物だってことが、身にしみてわかった。
さらに、屋根は、結構重い。
梁と桁をかけて、その上に垂木を乗せて、さらに、屋根板を敷いて、防水シートを敷いて、屋根材を貼り付けるという作業を行ったのだが、想像していたよりも、かなりの量と重さの物たちを屋根の上に運んだ。
たぶん合計で、五、六百キロは持ち上げたと思われる。
さらに、防水シートを貼って安心というわけではなかった。
本当に、ほんの少しの隙間に、水は侵入してくる。
ほとんどの水たちは、重力に逆らわずに下に流れていくのだが、一部の水たちは、重力など物ともせず、小さな隙間から入り込み、ゆっくりと侵入して来るのだ。
そんな小さな隙間を見つけて、防水テープで塞いでいった。
欠陥住宅や手抜き工事ということを言われるが、家づくりにおいて、屋根の施工で手を抜かれたら、あとあと補修ができずに、長ーい期間、とっても大変な目に合うという事を知った。
今回は、掘っ建て小屋の作業場なので、多少の雨漏りはどうということはないが、家づくりの時は、屋根には最新の注意を払わなければならない。
屋根材を貼り終えたとはいえ、まだまだ、終わりではない。
あともう少し、水の流れを調整してやらねばならないのだ。
なんせ、算数をやたらと間違えて作ってしまったために、色々と大変なことに・・・
<屋根の上から街が見える>
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